ヤマトホールディングスは12月16日、マレーシアで宅急便事業を開始すると発表した。
<説明する市野厚史執行役員>
マ現地法人のマレーシアヤマト運輸を増資し、2011年9月下旬に開始する。宅急便の扱い個数は初年度4万個を見込んでおり、2020年までに71億円を投資し、個数を年5140万個を計画している。
事業展開は、半島マレーシアの都市部エリアを対象に拠点ベースを1か所、センター6か所、セールスドライバー約60名、トラックは30台から40台でスタートする。2020年にはベース10か所、センター139店、トラック1568台、ドライバー3255名の体制を想定している。
収益面では、単年度黒字は4年目、累損回収は7年目を計画している。
サービス内容は、時間帯配達、クール宅急便、代金決済、不在の場合の再配達といった現地の物流業者が行なっていないメニューを提供する。
同社の経営戦略担当の市野厚史執行役員は、国際宅急便について「特にシンガポールとの流動について、隣国であるとともに経済的結びつきが強いため、大きな需要があるものと期待しており、積極的に両国間の市場開発を進めたい」と説明している。
なお、シンガポールでは2010年1月から宅急便事業を開始し、順調なスタートを切っており、今後のASEANでの展開では「インドネシア、タイへ1~2年で事業化したい」(同社)という。
■事業開始の子会社の概要
名称:マレーシアヤマト運輸
所在地:NO.9 JALAN USJ 19/4, TAMAN SEAFIELD JAYA, 47630 UEP SUBANG JAYA,SELANGOR D.E., MALAYSIA
事業内容:マレーシアにおける地域開発事業、宅急便事業、コレクト事業
資本金:19億2000万円
出資比率:ヤマトアジア36万株(60%)、CURIO PACK SDN. BHD.24万株(40%)