三菱商事(株)は6月1日、子会社の米アグレックス社を通してFGDI社の持分を45％追加取得することを決めた。アグレックス社は現在保有する持分30％と合わせ、FGDI社持分を75％保有、アグレックス社の子会社となる。
現在FGDI社はエフシーストーン社が70％、アグレックス社が30％の持分を所有しているが、アグレックス社が45％をFCStone社より追加取得することで合意。この結果、FGDI社に対する持分はアグレックス社が75％、FCStone社が25％となる。
FGDI社は世界最大の穀物生産・輸出国である米国で強固な穀物集荷機能を持ち、アラバマ州モービルの穀物輸出設備の独占使用権を保有。
三菱商事はアグレックス社を通じて米国北西岸のワシントン州で米国穀物メジャーなどと穀物輸出設備を共同保有しており、アグレックス社を通じてFGDI社持分を追加取得することで米国最大の穀物輸出地域であるメキシコ湾岸にも輸出設備を確保。
FGDI社の穀物集荷機能と三菱商事の日本などアジアへの販売ネットワークを生かしながら、米国穀物流通・輸出事業の拡大を目指す。
FGDI社の概要
会社名：FGDI, LLC
設立：1991年
事業内容：穀物集荷販売業
資本金：700万ドル
売上高：10億7800万ドル(2006年8月期)
従業員数：82名
アグレックス社の概要
会社名：アグレックス, Inc
設立：1986年
株主構成：三菱商事90％、米国三菱商事10％
事業内容：穀物集荷輸出業
資本金：800万ドル
売上高：16億3000万ドル(2006年12月期)
従業員数：85名
