丸紅情報システムズは6月15日、独SAP社の総合基幹業務システム（ERP）製品SAP ERP 6.0用に開発した貿易業務向けERPテンプレート製品「エム・ワン トレード（M-ONE TRADE）」の販売を開始した。
旧バージョンSAP R/3用からのバージョンアップ版で、国際会計基準（IFRS）へ対応し、内部統制機能を強化した。
「エム・ワン トレード」は、丸紅グループをはじめとする多くの導入経験をもとに、世界でそのコンプライアンス力の高さが認められているSAPシステム用に、丸紅情報システムズが開発したSAPテンプレートで、商社･卸の業務に必要な業務取引形態(直送・片買・片売など)や帳票類を網羅し、また諸掛機能や外貨建の債権債務管理など、各種業務にきめこまやかに対応している。
丸紅情報システムズの商社業務知識、および丸紅グループをはじめとしたSAPシステムの導入実績を活用し、商社・卸・製造業販売会社分野のSAPシステム導入において、コンサルティングから、企画、開発、運用、保守サポートまでのライフサイクル全般にわたり、お客様のニーズに合わせた柔軟なソリューションを提供する。
業務プロセスに沿った適切な承認ステップを設定することができ、使用可能な言語は、日本語、英語化、ユニコード化にも対応し、海外への事業展開の際に国内・海外拠点における統一したERP構築が可能となっている。
貿易業務向けに特化した65パターンの業務シナリオと23パターンの貿易帳票をあらかじめ標準装備し、ユーザ側の業務にあわせて選択し活用することで、ERP導入にかかる業務プロセスの標準化作業の負荷を軽減し、導入期間の短縮および導入コストの削減を実現している。
近年では、為替、燃料価格などの激しい変動に伴い、貿易取引における損益管理の重要性が高まっており、内部統制監査報告では、本社だけでなく、海外も含めたグループ会社へのコンプライアンスの強化が不可欠となっている。
■「エム・ワン トレード（M-ONE TRADE）」製品
http://www.marubeni-sys.com/erp/trading/trading_erp.html
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