IBM、北京にサプライチェーンセンターを設立

IBM社はこのほど、世界の企業統合とサプライチェーン能力改造のサポートに力を入れるため、北京に初のサプライチェーン・イノベーションセンターを設立すると発表した。
北京に設立する同センターは、IBM社のサプライチェーン研究や業務コンサルティングサービス、ソフトウェアサービスにおける専門知識とIBM社のサプライチェーン統合の最も優れた実践経験を利用して、世界各地の会社にイノベーションのソリューション案を提供していく。
北京の同センターは、サプライチェーンを専門とする研究者として、サプライチェーン・バーチャルコマンドセンターや二酸化炭素排出量シミュレーション器など、企業と協力して新しいソリューションを開発していく。ソリューションを提供する以外に、同センターはさらに、企業のサプライチェーン管理を日増しに成熟させるために、既存の業界ソリューションを活用して、企業が統合サプライチェーン能力の拡張と成長を実現できるようサポートしていく計画。
IBM社のグローバル企業コンサルティングサービス部サプライチェーン管理グローバルリーダーのSanjeev Nagrath氏は「グローバル統合の経済において、企業変革やサプライチェーン拡大をサポートするには、新たな思考や方法、新しいツールが必要だ。中国は世界で成長が最も早い経済体の1つであると同時に、グローバル・サプライチェーンの重要な中枢である。ここ中国に新たなイノベーションセンターを設立することは、当社の理想的な選択だ。同センターの設立の目的は、新興市場だけでなく世界各地の企業にソリューションを提供することだ」と述べた。（日中経済通信）