ルネサステクノロジ／中国・北京の半導体工場に新棟建設

ルネサステクノロジは、マイコン生産能力拡大のため、中国・北京の半導体後工程工場Renesas Semiconductor（Beijing）Co.,Ltd.（以下：RSB）に約40億円を投じて新棟を建設する。
同社は、コア事業のマイコンの生産を拡大し、現在の世界市場シェア約25％（推定）を30％に伸ばし、世界No.1のポジションをより強固にする計画で、成長を続ける中国のマイコン市場に最適な製品を提供し、シェア向上の原動力としていく。
一方、ルネサスは半導体後工程拠点の整流化を進めており、ボリュームゾーンの製品は海外生産にシフトし、製品のコスト競争力を高めており、マイコンの後工程主力拠点のRSBでは、高まる需要に対応するため、新棟を建設し、生産能力の拡大を図るもの。
RSBの新棟は2008年度中の竣工・稼動を見込んでおり、生産面積は、現在の18,000㎡から29,000㎡へと約60％拡張し、新棟稼動による、RSBの生産個数は、マイコン、ミックスドシグナルなど合わせて、現在の2007年度の月産5,000万個から2012年度には月産1億個の大台に達する計画。
またRSBは、拡張によるボリュームゾーンの製品生産に適した大規模ラインだけでなく、自動車向けなど高品質・高機能マイコン生産のラインも有し、拡大する中国自動車市場に対応する。
RSBの概要
会社名：Renesas Semiconductor（Beijing）Co.,Ltd.
本社：中華人民共和国北京市海淀区上地信息産業基地8街7号
代表者：董事・総経理尾方照明
設立：1996年3月
資本金：6,646万US＄
事業内容：マイコン、ミックスドシグナルなど半導体製品の組み立て・テスト
従業員数：約2,100名（2008年3月）
生産面積：18,000㎡（現存棟の合算。新棟建設後は29,000㎡を予定）