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ITU-T/ユビキタスID技術をベースとした技術規格を国際標準で成立

2008年05月12日/IT・機器

YRPユビキタス・ネットワーキング研究所は、2005年より、ITU-T(国際電気通信連合・電気通信標準化部門、本部:スイス・ジュネーブ)において、研究所の成果を国際標準化する活動を進めてきた二つの規格F.MID、H.MIDが、今回のITU-T Study Group16会合(期間:2008年4月22日~5月2日、場所:スイス・ジュネーブ・ITU本部)において、ITU-T勧告として合意された。
これは、電子タグなどを使って、ネットワークを介した情報サービスを行う、ネットワーク型情報サービスに関する基盤技術の初めての国際標準。
F.MID(F.771)は、RFIDなどのタグ情報の読み込みをきっかけとして提供されるネットワーク型の複合メディア情報サービスに関する要求要件事項に関する勧告。
また、H.MID(H.621)は、それを実現するためのアーキテクチャを定めた勧告案で、同研究所が開発したユビキタスIDアーキテクチャをベースとしている。今までの、電子タグの主要な応用である物流だけでなく、食品トレーサビリティや場所依存型情報サービス、自律移動支援サービスといった、幅広い応用に適用することができる。
今回の標準化は、日本の要素技術が国際標準に取り入れられたというだけでなく、ITUの中でユビキタス分野の標準化活動を提案し、リードし続け、要求要件項目やアーキテクチャという、国際標準化活動の土台を確立したことの意義が大きいと考えている。

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