YRPユビキタス・ネットワーキング研究所(以下:UNL)は、2005年より、ITU-T(国際電気通信連合・電気通信標準化部門、本部:スイス・ジュネーブ)において、UNLの成果を国際標準化する活動を進めてきたが、これまでUNLから提案してきた二つの規格F.MID、H.MIDが、ITU-T勧告として合意する見込みとなった。
これは、電子タグなどを使って、ネットワークを介した情報サービスを行う、ネットワーク型情報サービスに関する基盤技術として初めての国際標準。
F.MIDは、RFID等のタグ情報の読み込みをきっかけとして提供されるネットワーク型の複合メディア情報サービスに関する要求要件事項に関する勧告で、H.MIDは、それを実現するためのアーキテクチャを定めた勧告案で、UNLが開発したユビキタスIDアーキテクチャをベースとしている。
今までの、電子タグの主要な応用である物流だけでなく、食品トレーサビリティや場所依存型情報サービス、自律移動支援サービスといった、幅広い応用に適用することができる。
今回の標準化は、単に日本の要素技術が国際標準に取り入れられたというだけでなく、ITUの中でユビキタス分野の標準化活動を提案し、エディタ職として議論をリードし続け、要求要件項目やアーキテクチャという、国際標準化活動の土台を確立したことの意義が大きいものとUNLでは考えている。
なお、UNLでは、すべての情報を公開することで標準化へ寄与する活動を進めており、本規格についての特許は取得していない。今回提案した両規格が国際標準になることで、今後、この枠組みの中に、日本だけでなく、世界各国の技術を取り入れながら、ユビキタスID技術の世界的な普及を目指す。
なお、関係団体は下記URLを参照。
ITU
http://www.itu.int/
YRPユビキタス・ネットワーキング研究所
http://www.ubin.jp/
問い合わせ
YRPユビキタス・ネットワーキング研究所
担当:越塚、柏
TEL.03-5437-2270
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YRPユビキタス・ネットワーキング/電子タグの技術規格が国際標準合意へ
2008年05月02日/IT・機器
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