カンダコーポレーション(株)の平成17年3月期中間決算短信(連結)の経営成績は下記のとおり。
運輸業界は、運賃の下落に加え新規参入事業者の増加による過当競争の激化等により厳しい状況にあり、原油価格の高騰や環境規制がコストアップの大きな要因となっており、経営環境は極めて厳しい状況が続いた。
このような経営環境の中にあって、同社グループは「第一次3ヵ年計画」の2年目を迎え、「変えよう意識!高めよう品質!」をメインスローガンに顧客の物流ニーズを的確かつ迅速に捉えた営業活動の展開、全員営業による新しい顧客の開発等に取り組むとともに、収益力の強化に努めた。
営業の成果は、通信販売会社のセンター業務の受注、キャッシュ事業や医薬品卸のセンター業務の増加等により一定の営業収益を確保することができたが、百貨店配送収入等の減収をおぎなうことができなかった。
連結営業収益116億52百万円(前年同期比3.0%減)、連結営業利益6億8百万円(前年同期比10.2%減)、連結経常利益5億60百万円(前年同期比7.4%減)、連結中間純利益2億73百万円(前年同期比14.9%増)となった。
種類別セグメント
貨物自動車運送事業
荷主の物流コストの削減要請、一般貨物低迷の基調がここ数年続いております。グループにおいて、百貨店配送の売上の減少、また主力運送商品である衣料雑貨等の売上も減少傾向にある。
このような状況の中、グループの主力業務である物流センター業務代行、流通加工業務に注力し新規顧客の獲得に向け努力した。
今期は新たに通信販売会社のセンター業務を受注及び既存顧客の取引深耕により事業拡大を図り、貨物自動車運送事業収入は112億30百万円(前年同期比3.0%減)となり営業利益は7億44百万円(前年同期比6.1%減)となった。
不動産賃貸事業、その他事業(省略)
通期の見通し
今後の経済の見通しは、経済情勢は回復基調にあるものの、原油価格の高騰や米中経済情勢等による懸念材料も多く、取り巻く経営環境は厳しいことが予測される。
このような状況の中、同社グループは経営戦略に基づき、既存顧客の売上減少をくいとめ、新規顧客の獲得、既存顧客の取引深耕等による売上増加に努力して一層の効率経営を推進し、この厳しい経営環境を乗り切っていく。
通期の業績は、連結営業収益243億円(前年同期比1.4%増)、連結経常利益は13億円(前年同期比3.8%増)、連結当期純利益は6億10百万円(前年同期比3.4%増)を予定している。