NECは、会計・販売・生産・在庫管理・CRM人事管理などの幅広い機能を一括して提供する「SAP Business One」を活用した基幹業務システムについて、約2ヶ月の短期間導入や日本の商慣習に対応したNEC独自機能の追加などを可能とした中堅企業向けERPソリューション「SAP Business One NEC Kansai Branch Edition」の提供を開始した。
NECでは、関西支社を中心に、関西地域の中堅企業や「SAP/R3」導入企業のグループ会社などを主な対象とした販売活動を積極的に展開していく。提供価格は300万円からで、今後2年間で200システムの販売を見込んでいる。
「SAP Business One NEC Kansai Branch Edition」は、経営支援コンサルティングサービスから、システム導入・運用保守、システム活用効果に基づいたさらなる経営効率化コンサルティングまで含めた、総合的なERPソリューションの提供を行うもの。
特徴
1.約2ヶ月の短期間導入を可能とするシステム構築手法を確立
NECがこれまで培ってきた中堅企業向けのITソリューション提供実績に基づいて、「SAPBusinessOne」を活用した基幹業務システムを約2ヶ月の短期間で導入可能とするシステム構築手法をドキュメント化している。本システム構築手法を構成する主なドキュメントは以下の通り。
・インストールマニュアル
・導入手順書
・導入手順に沿ったヒアリングシート
・操作教育用マニュアルと操作教育環境
・サーバの運用マニュアルと操作マニュアル
2.日本の商慣習にあわせたNEC独自の追加機能を提供
「SAPBusinessOne」を日本の商慣習にあわせて強化するなど、中堅企業における業務の効率化や生産性向上などを目的としたNEC独自の追加機能を「アドオンライブラリー」として提供する。このたび提供する機能は以下の通り。
(1)「銀行口座別予定管理機能」
銀行口座別に、現在の残高管理と今後の残予定額の提示を可能とする機能。本機能により、支払金を事前に口座に振り込んだり、残高に余裕が出そうな口座から資金を引き出したりできるなど、適切かつ効率的にキャッシュの引き当てを行うことができる。
(2)「オーダーコスト管理機能」
オーダー(プロジェクト)ごとに原価と売価の比較を可能とする機能。本機能により、プロジェクトごとのコスト管理や利益管理を実現することができ、よりきめ細かな指標に基づいた正確な経営判断を行うことができる。
NECでは、今後も継続的に「アドオンライブラリー」の強化・拡充を進め、現在、(1)会計帳票の強化、(2)管理会計機能の強化、(3)簡易経費入力機能、(4)月次請求書機能などの開発を進めております。また、人事給与システム・製造管理システム・輸入管理システムなど、他のシステムとの連携インタフェースの提供なども推進していく。
