サンウエーブ工業／生産、物流集約

サンウエーブ工業(株)は、生産効率化によるコストダウンを加速するため、昨円末に、戸田製作所（埼玉県戸田市）生産の部品・部材の生産を、システムキッチンの主力生産工場である深谷製作所（埼玉県深谷市）に移管・集約するとともに、固定費の圧縮を図るため、ことし4月末頃を目処に本社機能を東京都千代田区に移転する。
システムキッチンの部材から製品まで一貫生産するため、戸田製作所（埼玉県戸田市）生産品のうちシステムキッチン向け扉と人造大理石天板の生産を、システムキッチンの主力生産工場である深谷製作所（埼玉県深谷市）に移管・集約した。
これに伴い、戸田製作所は規模を縮小のうえ、桐生製作所（群馬県桐生市）より洗面化粧台の生産設備の移設を行ない、新たに洗面化粧台生産工場として稼動した。
移設の生産設備は、在庫圧縮が奏効、庫腹に余裕が生れた戸田物流センターの一部（埼玉県戸田市）に設置し、併せて業務用厨房設備機器を生産する業務設備工場も移設、遊休化した現製作所・工場等の跡地、敷地10 600坪は売却のうえ自己資本の充実に充当する。
一方、桐生製作所はこれにより、発売以来好調に推移している「サンリフレBRワイド」などシステムバスルームの生産能力が増強される。
戸田製作所は、システムキッチンの扉を年間40万枚、人造大理石天板を年間4万台生産しており、これら部材はシステムキッチンの生産工場である深谷製作所および社製作所（兵庫県加東郡社町）に輸送されていたが、生産拠点の集約によって、業務統合による効率化で年間9千万円、深谷製作所への輸送コスト削減で年間4千万円、計1億3千万円程のコストダウンを図る。
なお、本社となり収益性を確保するため、渋谷区代々木の小田急サザンタワー内、新宿区若松町、埼玉県戸田市に分散する本社機能を移転・集約することで、本社機能の強化と年間１億円程度の経費削減を図る。