川上運輸商事／自己破産、負債45億円

(株)帝国データバンクの調べによると、川上運輸商事（株）（資本金２億6300万円、岡山市大内田820-3、代表川上義孝氏、従業員250人）は、３月１日に岡山地裁へ自己破産を申請した。
申請代理人は宮崎健一弁護士（岡山市弓之町2-9、電話086-225-0039）ほか１名。
同社は、1968年（昭和43年）８月創業、86年（昭和61年）７月に法人改組した一般貨物自動車運送業者。倉庫業も併営し、岡山県のほか、広島市、福山市、米子市、防府市、東大阪市に営業所を設け、食品業界の固定取引先を中心に、ピーク時の99年12月期には年収入高約38億1000万円を計上していた。その後、雪印グループの不祥事などの影響で大口得意先からの受注が減少、2001年同期の年収入高は約36億5300万円にとどまっていた。
このため、2002年に入ってからは、岡山西営業所を得意先の配送センターとして稼働させるほか、人件費削減や経費抑制に注力して業容回復に努めていたが、営業所や物流センターなどへの投資負担が重荷となり、支え切れなかった。負債は約45億円の見込み。