伊藤忠商事／中国大手医薬品卸会社「重慶医薬」と戦略的業務提携

伊藤忠商事（株）は、中国を代表する大手医薬品卸企業である重慶医薬股有限公司（以下：重慶医薬）と中国における医薬品流通の合理化・近代化を目的とする戦略的業務提携した。
重慶医薬は、傘下におさめる薬局・ドラッグチェーン店舗数では中国最大規模を誇り、医薬品卸売業界としての売上規模は業界第四位の中国国内有数の企業。
中国の医薬品関連企業で、外資企業と本格的に包括的戦略提携・支援を受けて流通全般の合理化・効率化を図る事例はこれまで例がなく、日本企業の中では、伊藤忠商事が初めて。
中国における医薬品流通の合理化・効率化は、国民の生活向上に不可欠な重要課題であり、両社の中国における医薬品流通分野での成長・発展を加速化させるための協力関係を締結した。
合意事項
１．重慶医薬が推進する医薬品物流近代化に対して、伊藤忠商事は日本国内で展開する医薬品３ＰＬ事業にて吸収・培った物流事業の企画・運営に関する情報・ノウハウを提供する。
２．将来的には、医薬品の第三者物流（３ＰＬ）事業その他新規ビジネスの共同開発・運営も視野に入れる。
伊藤忠商事は、既に日本国内において急ピッチで事業拡大を進めており、医薬品物流アウトソーシング事業を、今回の戦略的提携を足がかりに、中国においても展開を目指す。
2003年8月現在　日本国内製薬企業７社の物流を受託運営している。
また、伊藤忠商事が保有するＩＴとＬＴ（ロジスティクステクノロジー）を活用した川上（製造）から川下（リテール）までの流通インフラ整備を伊藤忠物流グループが保有する中国現地法人物流企業（アイ・ロジスティクス、北京太平洋物流有限公司、広州忠達物流有限公司）とともに進め、将来の中国における医薬品医療市場拡大をにらんで、中国内・外資医薬品関連の３ＰＬ事業ならびにその周辺ビジネスの取り込みを目指す。