新日本石油(株)は、環境経営基盤強化の一貫として、自社で開発した環境情報管理システム「EMSITE(エムサイト)」を、来年第1四半期を目処に新日本石油および新日本石油グループ企業へ導入し、グループとして環境会計データ/環境負荷データの効率的な集計、およびそれらのデータの一元管理を開始する。
EMSITEは、(1)新日本石油独自のコスト区分による環境会計システム、(2)環境パフォーマンスデータ収集システム、(3)産業廃棄物管理システムの3サブシステムより成り立っている。
これらのシステムを活用することにより、単に環境負荷データを集計するだけではなく、それらのデータを、グループの環境への取り組みに関する改善効果を総合的に評価する情報源として利用することができる。
EMSITEはグループへの導入を経て、来春からは、当社と富士通の共同出資により設立した情報システム開発・運用会社である新日石インフォテクノ(株)が、上記(1)および(2)のうちの汎用性の高い部分をパッケージ化し、同社および富士通を通じて、製造業を対象に外部販売を開始する予定。
グループでは、EMSITEをグループ全体の環境経営判断ツールに発展させ、また製造業他社のニーズに応えられる高機能商品とすることを目指して、今後も改良を検討していく。
EMSITE (Environmental Management System by Information Technology)の特長
(1) 新日本石油独自のコスト区分による環境会計サブシステム
既存の財務会計システム、財務データベースとリンクしたシステム。さらに、そのデータを基に、各種必要な環境コストを自動計算させるロジックを構築。
環境コストの集計結果は、バリューチェーン形式で投資と経費に区別して表示され、またドリルダウン方式でコストの詳細を表示される仕様としている。
(2) 環境パフォーマンスサブシステム
製造業に係わる投入資源/エネルギーと排出物質をマスタで管理し、必要に応じて追加/削除ができる汎用性を有するシステム。また、環境報告書のサイトデータの入力仕様画面となっており、規制対比として入出力が可能。
(3) 産業廃棄物管理サブシステム
運搬事業者、最終処分事業者をマスタで管理することで、排出事業所より排出される産業廃棄物ならびに一般廃棄物のマニフェスト伝票を自動的に発行し、実績データを一元管理する。
(4) その他
Web技術を活用して基盤を構築しているため、各工場および各事業所への展開が容易。
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新日本石油/環境情報管理システム「EMSITE(エムサイト)」グループ企業に導入
2003年11月26日/未分類
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