日本製紙(株)は7月、オランダ・アムステルダムに欧州事務所を開設する。
日本製紙グループは、欧州をアジア・北米とともに成長を図る主要な市場と位置づけ、情報用紙を中心に、既存事業の拡大、新規事業への進出を推進する。
日本製紙は、1992年7月に合弁で十條サーマル社を設立し、フィンランド南西部のカウツアで感熱紙を生産している。
この十條サーマル社は、小売・配送用などのラベル用途では欧州を代表するメーカーに成長し、その優れた品質から市場の高い評価を得、さらに、順調に成長を続ける欧州の感熱紙市場を背景に、コーターの増設により生産能力を倍増する。
今回新設する欧州事務所は、この十條サーマル社の増産計画を支援するとともに、他の情報用紙についても顧客サービスを強化し、拡販を目指す。また、今後需要の拡大が期待できる中・東欧における新規事業展開の可能性を探るため、積極的に情報収集活動を行っていく。
欧州事務所の概要
名称:日本製紙株式会社欧州事務所
所在地:オランダ、アムステルダム