鈴与シンワート(株)の平成18年3月期決算短信(連結)の経営成績は、下記の通り。
同社グループは平成19年3月期が最終年度となる「Vプラン」の最重要年度として位置付け、情報サービス事業においては特化技術や特化業務を伸張させ、経常的に取引のできる顧客を増やすことに全力をあげて取り組んだ。
平成17年7月には(株)エヌ・ティ・ティ・データ、鈴与(株)および同社が出資して(株)エヌ・ティ・ティ・データ・ベルSCMソリューションズを設立し、営業を開始した。
同時に、当社は第三者割当方式により、(株)エヌ・ティ・ティ・データから1百万株の増資を受けている。また、平成17年11月には、鈴与グループの情報サービス会社であるエール情報システムズ(株)の営業譲受により、107人を受入れして、事業拡大の体制づくりを図った。
一方、物流事業は「守りから攻め」への転換を図るため、地の利を活かした文書保管サービス、低コストオペレーションが可能な商品センターの開設など、柱となる顧客と事業の育成に取り組み、新規顧客・新規貨物の獲得とともに松戸営業所を開設した。
以上のような事業展開により、グループ全体の売上高は94億46百万円(前年度比8.6%増)。経常利益は2億80百万円(15百万円増)と微増にとどまったが、「Vプラン」に基づく上場株式の売却などを進めた結果、税金等調整前当期純利益は4億1百万円(96百万円の純損失)、当期純利益は2億58百万円(66百万円の純損失)と黒字に転じた。
次期の見通し
平成19年3月期の売上高100億円、経常利益325百万円、当期純利益194百万円を見込む。