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NEC/RFIDソリューション事業強化、実験センターTRCに新設

2006年08月30日/物流施設

NECは8月28日、RFID関連ソリューション事業を強化することとし、UHF帯および世界標準規格のEPC globalに対応した「UHF帯RFID統合ソリューション」を新たに体系化し、提供を開始した。

同時に、ユーザシステムの模擬環境を構築してRFID読み取り精度の検証などを行うシステム実験センター「ユビキタスソリューションウェアハウス」を(株)東京流通センター内に新設し、きめ細かなユーザサポートを提供するほか、NECの海外現地法人と連携したグローバルサポート体制も合わせて実現する。

NECは、これらの取り組みを支えるグループの関連要員を300名に増員してRFID関連ソリューション事業を積極的に拡大し、2010年にSCMなど関連基幹システムも含め2000億円の販売を目指す。

製造・物流業界などでは、長距離での読み取りが可能なUHF帯のRFIDを用いたソリューションの導入検討が具体化しつつあり、さらに他業種も含めグローバルサプライチェーンにおける活用が進むものと見込まれている。

NECはこうしたニーズに応え、今般新たにUHF帯、ならびにグローバル標準仕様のEPC globalに対応したソリューションを体系的に整備し、本格的な事業展開を進めていくもの。

強化したRFIDソリューションの概要

1.「UHF帯RFID統合ソリューション」の提供
NECがこれまでに培った多くの実践的なノウハウを活用し、RFIDの導入コンサルティングからアプリケーション(ビジネステンプレート)、ミドルウェア、RFIDタグやリーダ/ライタなどのデバイスまでを一貫して提供する「UHF帯RFID統合ソリューション」を新たに体系化。実証実験や試験的なシステム導入から、基幹システムとの連携までを含めたトータルソリューションを提供する。

2.ユビキタスソリューションウェアハウスの新設
実際のユーザニーズを反映した模擬環境を構築し、タグ貼付やリーダ/ライタ設置場所の最適化検証、読み取り精度や距離に関する性能検証などを行う「ユビキタスソリューションウェアハウス」をことし10月に東京流通センター内に新設。本施設において、システム導入前の動作確認や、導入後の性能改善などのきめ細かな検証サービスを提供する。

3.グローバル対応の強化
ユビキタスソリューションウェアハウスと、NECの海外現地法人が連携し、サプライチェーンをはじめとした顧客システムのグローバルサポート体制を構築。EPCglobal仕様に準拠したミドルウェアの提供と合わせ、顧客のグローバル事業展開を支援する。

NECは、2004年5月に日系ITベンダとして初めて世界最大の標準化団体EPCglobalに加入し、RFIDの標準化活動も積極的に推進してまいりました。中でも本年7月に実施されたEPCIS(Electronic Product Code Information Services)のプロトタイプテストにおいては、国内ソリューションベンダとして唯一参加して自社製品の検証を行うと同時に、グローバル標準仕様の完成度向上に大きく貢献した。こうした活動も含めて、顧客のグローバル展開をサポートする体制を今後さらに強化する。

問い合わせ
NEC
RFIDビジネスソリューションセンター
TEL03-3456-6274
info-rfid@ml.mpd.nec.co.jp

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