米GXS,Inc.(米国メリーランド州)は7日、米国の大手半導体メーカであるアバゴ・テクノロジー(AvagoTechnologies)が、全世界160社以上との取引を効率化するために、GXSのManagedService(マネージド・サービス)を採用したと発表した。
アバゴ・テクノロジーは年間10万件以上の電子データを決裁処理しているが、これらデータが準拠する様々なさまざまな標準書式やプロトコルをサポートでき、かつ自社の顧客やサプライヤーとの効率的な統合をグローバル規模で実現する、企業間電子商取引(B2BEC)のサービス・プロバイダーを探していた。
アバゴ・テクノロジーは、通信・産業および民生分野の先進的なアプリケーションに向けて、革新的な半導体ソリューションを供給するリーディング・サプライヤーで、同社はアジレント・テクノロジーからのスピンアウト(分離独立)にあたり、営業機能をサポートできるような包括的なB2Bプログラムを速やかに立ち上げる必要があった。
GXSのManagedServiceの導入により、アバゴはアジレントからの分離独立をスムーズに進めつつ、顧客や取引先に負担をかけることなく、今後の発展に向けた効率的なB2Bモデルを構築した。
GXSのManagedServiceは、ハイテク製造業をはじめ、小売、消費財、金融など、電子商取引やサプライチェーンの効率性がビジネスの成功に直結するような各業界の企業に、ユニークなビジネス価値を提供する。
GXSは同サービスによって、顧客企業のITリソースがより重要なビジネス目標に集中できるように煩雑な業務から解放し、コストを削減し、かつ顧客企業内のB2Bに関する専門能力のギャップを埋める。
これはアバゴのように、企業が分離独立するというシナリオにおいては特に重要で、こうした場合、社内のITリソースは独立後のITインフラの稼動に向けて、迅速かつ効率的に取り組む必要があるからで、GXSは、数々のB2Bアウトソーシング・プロジェクトを手がけてきた高い専門能力、B2Bを幅広くカバーする能力、各種の標準フォーマットやプロトコルを広範にサポートできる熟練度で知られていた。
アジレント・テクノロジーからの分離の一環として、アバゴは自社の企業間取引を、サプライチェーン・パートナー各社との重要な統合を管理できるGXSに全面委託することを選択した。
これによってアバゴは社内のリソースを、新会社のERPシステムの稼動に集中させることができた。GXSのManagedServiceは、アバゴのようなB2Bに関する専門能力を社内に持つ企業に対しても、必要となるあらゆる機能を低価格で、かつ短期間のうちに提供する。
またアバゴはこれによって、取引先の規模や種類、国・地域にこだわらず、あらゆるサプライヤーや顧客とのやりとりを実現する。