マースクは5月23日、アジア発西アフリカ航路「FEWサービス」の改編と新造船の投入を発表した。
西アフリカの諸港は、インフラの整備や電子システム導入の遅れなどにより、寄港可能なコンテナ船の大きさや種類に限りがあり、サービス品質の抜本的な改善や環境保全に大きな課題を抱えていた。
そこで、同社では西アフリカ航路に適した西阿マックス(WAFMAX)型コンテナ船を新たに開発し、このほど就航となった。本船クレーンをⅣ基装備し、2012年までに同型船22隻が就航する予定だ。
同船を使って行う新FEW2サービスでは、前11隻のローテーションとし、燃料消費と排出ガスを必要最低限レベルに削減する。また、エコスピードでの航行によりスケジュール全体に余裕を持たせ、また混雑に見舞われている港の寄港時間を見直し、全寄港地でのスケジュール遵守を徹底する。
なお、日本発第一船(AE1、AE2サービス)の内地寄港地ポジションに変更はない。
■西阿マックス(WAFMAX)型船
長さ:249.1m
幅:37.4m
喫水:13.5m
コンテナキャパシティ:4500TEU