IHI運搬機械は9月28日、千葉共同サイロから受注したニューマチックアンローダ(荷揚げ能力毎時400t:小麦換算)1基を納入したと発表した。
<積込作業中のニューマチックアンローダ(写真提供:千葉共同サイロ) >
ニューマチックアンローダとは小麦・大豆等の穀物をばら積み貨物船より荷揚げする荷役機械。
従来は、穀物を停泊中の大型船からノズルで吸い上げて、サイロへの保管または直接、艀(はしけ)へ積み込む作業が主体だった。このニューマチックアンローダでは、艀(はしけ)への積み込み装置のほかに、直接内航船 への積み込みも可能な装置を設置。
この結果、艀(はしけ)で同じ湾内へ輸送するだけでなく、内航船により日本全国どこの港湾にも穀物を輸送することができるようになったため、千葉港のさらなる機能強化(ハブ港化)に貢献することになる。
また、大型船が停泊していなくてもサイロから直接、内航船への積み込みができ、サイロ側では計量しながらの積み込みが可能なため、積み込み後の数量差による荷戻し作業がなくなり、業務の効率化が実現された。
さらに、従来は、2本のノズルで300t/hの荷役を行なっていたが、今回の製品では、1本ノズルで最大400t/hの荷役を実現。これは国内最大の荷役能力となる。
大地震が発生した場合に、被害を最小限にとどめ、顧客が安定供給出来るよう免震装置を設置している。