日本電気(NEC)、NEC中国と中国の大手医薬品流通卸会社である九州通医薬集団(九州通)は10月6日、中国における医薬品の物流管理ソリューションの販売で協業することで合意した。
協業に基づき、両社はNECのRFID(電子タグ)を活用した電子ピッキングや温度管理などのノウハウと九州通の中国における医薬品物流管理のノウハウを組み合わせたソリューションを提供し、九州通およびその傘下企業を含む中国の医薬品物流企業に共同で拡販する。
協業の具体的な成果として、NECとNEC中国は、九州通にRFIDリーダー付きピッキングタグを活用した医薬品の在庫管理電子ピッキングシステムを納入した。
本システムは、商品在庫が保管されている棚のRFIDリーダー付きピッキングタグに作業者がIDカードをかざすだけでLED画面にピッキングすべき個数を表示。
そのため、経験の少ない作業者でも正確でミスの無いピッキングが可能となった。NECおよびNEC中国は、昨年3月に九州通にRFIDを活用した医薬品の温度トレーサビリティシステムを納入しており、今回の事例はそれに続くもの。
NEC、NEC中国、九州通は、中国の医薬品物流企業向けに当ソリューションの販売について密接に連携を図り、今後3年間で150システムの販売を目指す。