タイの洪水被害が次々と新たな地域へ拡大している様子が18日も各企業から報告されている。また、支援の動きも出始めた。
ソニーは被災地に製造事業所があり、重要な地域としている。そのため、洪水による被災者の救済と被災地の復興に役立ててもらうために、義援金として3000万円を寄付する。また、ソニーグループ従業員より災害募金を募り、その同額を会社からも供出するマッチングギフトも実施する。
セイコーホールディングスの子会社はナワナコン工業団地に2社あるが、現在のところ浸水はないもののそれぞれ12日と14日から操業を停止中。
タカラトミーの子会社はパトムタニ県ナワナコン工業団地にあり、17日より工業団地内で浸水が始まり、政府による操業停止命令と避難勧告が発令されている。同社ではすでに13日から操業を停止中。
三井ハイテックの子会社はハイテク工業団地内にあり、敷地と建物が浸水被害を受け、現在工場の操業を停止している。なお、再開までの期間中は、三井ハイテックおよびシンガポール、マレーシアの同社グループで代替生産を行い、サプライチェーンへの影響を最小限にとどめる、としている。
日立化成工業の子会社はアユタヤ県ハイテク工業団地にあり、同工業団地への浸水により、同社工場1階が浸水被害を受けている。その他3地域の子会社については現時点では浸水被害はない、としている。
児玉化学工業は第2報を出し、子会社2社とも浸水被害は受けておらず、状況の確認作業を引き続き行い、安全の確認ができしだい順次操業を開始する。
ミネビアは4報目を出し、ナワナコンにある工場が敷地内に若干の浸水があったことを発表した。7日から操業を停止中のロジャーナ工業団地の工場では、外部からの購入量増加を手配中としている。
パトゥムタニ県ナワナコン工業団地にあるニチリンの子会社は浸水の被害はないが、工業団地には浸水が始まっており、避難勧告がだされているため、操業は停止している。
帝国通信工業の子会社はパトムタニ県のナワナコン工業団地への浸水が確認され、当局から退避命令がでたことから、操業を一時停止している。
オリジン電気の子会社工場はチョンブリ県バンソング市にあるが、今のところ直接的な被害はないとしている。
ダイヤモンド電機の子会社はロジャナ工業団地にあり、現時点で工場および車載用制御製品の設備の一部に被害が生じている。自動車用点火コイルについては、未搬入だったため、被害はない。
岡本工作機械製作所の子会社はアユタヤ県にあるが、現在、工場の敷地、建物において被害はでていない。安全を考慮して、14日から操業を停止している。
日邦産業はバンコク都とナコンラチャシマ県に子会社があるが、現時点においては各施設地内への浸水はない、としている。
NOKの工場はタイ国内に3か所あり、その内2か所が工場内浸水を受けている。2つの工場とも10月12日より操業を停止中。
ソディックはパトゥムタニ県ナワナコン工業団地内に子会社があるが、浸水はしていないものの、従業員の安全確保から一時的に操業を停止している。
三ツ知の子会社が入居しているナワナコン工業団地は避難勧告がでており、同社も操業を一時停止している。
村上開明堂は、アユタヤ県ロジャナ工業団地にある同社子会社が、浸水被害を受け、10日から操業を停止している。