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タイ洪水被害/部品供給の見通し立たず

2011年10月26日/生産

タイ洪水被害はその後もバンコク都内に迫り、タイ政府は10月27、28、31日を特別公休日とした。日系企業は被害状況の発表とともに、今後の対策を打ち出している。

本田技研工業は、ロジャナ工業団地の工場が、被災した取引先からの部品供給停止の影響により、10月4日から生産活動を停止している。10月8日には退避命令がだされ、現在は生産再開のめどは立っていない。

また、バンコクにある二輪車・汎用製品生産拠点では、被災した取引先からの部品供給停止の影響により、二輪車は10月11日より、汎用品は10月6日より生産を停止している。部品供給の見通しが立たないため、10月29日までの生産休止を予定している。

さらに、タイ以外の生産拠点への影響も起きており、マレーシアの拠点では、10月25日から生産活動を停止中。

日産自動車のタイの施設は現在のところ被害は受けておらず、今後の浸水に備えて施設周辺の対策を強化している。タイ日産のサムットカーン工場は部品供給が滞っているため、28日まで生産停止を決めている。

三菱マテリアルのバンパイン工業団地にある子会社は、浸水被害が発生しており、10月12日より操業を停止している。立入りが困難な状況にあり、被害の詳細な把握はできていない。

カシオ計算機の工場はナワナコン工業団地にあり、現在は工場敷地内及び建屋が浸水し、操業を停止中。

アルパインはバンコク市とプラーチンブリ市に2社の子会社があるが、いずれも洪水による直接的被害はなく、操業を継続している。

大同メタル工業の工場はウェルグロウ工業団地内にあり、現状、浸水はないものの、洪水被害拡大を受けて同工場の操業を一時停止した。操業停止期間は26日から28日の予定。

富士紡HDの子会社の一つはバンコク都にあり、工場敷地及び建屋が浸水したため、10月22日より操業を停止している。また、ナコンパトム県にある子会社は、現在のところ、洪水被害の直接的な影響はない、としている。

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