イーソルは11月16日、同社のT-Kernel ベースソフトウェアプラットフォーム 「eCROS」が、デンソーのデジタルタコグラフ 「デンソードライビングパートナー」 に採用されたと発表した。
<イーソルのソフトウェアプラットフォーム「eCROS」が採用されたデンソードライビングパートナー>
今回ドライビングパートナーに採用されたeCROSには、オープンソース T-Kernel を拡張したリアルタイムOS 「eT-Kernel」、開発ツール 「eBinder」、ミドルウェアのUSBホストスタック 「PrUSB/Host」 が含まれる。
今回ドライビングパートナーへのシステム開発に採用されたのは、eT-Kernel の中でも、大規模なシステム開発に適した 「eT-Kernel/Extended」。
eT-Kernel/Extendedは、システム全体を処理単位 (プロセス) に分けて管理し実行するプロセスモデルに対応しているため、複数のエンジニアが分業し同時に開発を進めることも可能。また、実行中のプロセスが誤って、他のプロセスが管理するメモリ領域を破壊してしまうことを未然に防ぐ 「メモリ保護機能」も搭載している。
またeBinderは、eT-Kernelに特化した、リアルタイムOSを使うシステム開発のためにゼロから設計された開発ツールです。リアルタイムシステム特有の同期や排他、割込み制御などの問題を容易に解決できるツールや機能を提供することで、開発者の負担を軽減し、開発効率を向上させ、短期間、低コストでの開発を実現できる。
さらに、開発の早い段階から単体検証とシステム検証を繰り返し行う 「反復型開発モデル」 をサポートしているため、品質と信頼性の高い製品を開発できる。