日本郵船は4月24日、グループのウィングマリタイムサービスと京浜ドックは、船舶用ハイブリッド推進システムの開発メーカー新潟原動機と、システムを搭載した環境配慮型タグボートの建造の基本契約を締結したと発表した。
このシステム搭載のタグボート開発は、国内初。
環境配慮型タグボートは、日本海事協会と共同で実用化研究を実施するとともに、支援を受けて開発・製造するもの。
従来のディーゼルエンジンに加え、モーターと高性能蓄電池を用いた推進システムを採用することで効率的かつ環境に優しい運航と曳船作業が可能になる。
蓄電池はIHI製を用い、充電に船内発電機だけでなく陸上からの給電も利用することで、港で排出する二酸化炭素(CO2)量の約20%削減が可能になる。
タグボートは、2013年2月に京浜ドック追浜工場で完工後、主に横浜港での曳船作業に従事する予定。