国土交通省は4月24日、2010年第9回全国貨物純流動調査(物流センサス)を発表した。
<年間出荷量の推移>
年間貨物量は前回調査から15.4%の減少し、1975年調査水準まで落ち込んでいる。
貨物1件当たりの貨物量(流動ロット)は減少し、貨物の小口化は進行し、小口貨物の増加(0.1トン未満が75.1%)により件数ベー スの物流量は増加した。
輸送機関の84.2%はトラックとなっており、海運は10.0%、鉄道は0.8%のシェアだった。
長距離輸送において高まる海運・鉄道のシェアにより、輸送距離1000km以上においては、海運70.9%、鉄道5.3%のシェアを占めた。
5輸送機関の選択にあたっては、「輸送コストの低さ」を最重要視する傾向となった。
「全国貨物純流動調査(物流センサス)」は、貨物の出発点から積み替えを経て到着点までの流動(純流動)を把握するため、荷主側から貨物の動きを捉えた統計調査として、1970年以来5年ごとに実施してきたもの。
■全国貨物純流動調査報告書
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/butsuryu06100.html