帝人は8月9日、中国でポリエステルのケミカルリサイクル事業の合弁会社設立を決めたと発表した。
精工集団との共同出資により、中国最大規模の繊維製品産地である紹興市にケミカルリサイクル、リサイクルポリエステル繊維の製造販売を展開する合弁会社を設立する。
海外では初めてとなるポリエステルのケミカルリサイクル設備を建設し、中国独自の循環型リサイクルシステムの構築を目指す。
合弁会社は、約60億円を投じてリサイクルDMT製造設備、重合設備、製糸設備を設置し、ポリエステル繊維屑や使用済みのポリエステル製品などを原料とするケミカルリサイクルにより、石油から製造するのと全く同品質のテレフタル酸ジメチル（DMT）の製造する。
原料とするポリエステルチップ、帝人グループのポリマー・紡糸技術を駆使した高付加価値ポリエステル繊維の製造販売を行う。
■合弁会社の概要
社名：浙江佳人新材料
所在地：中国 浙江省紹興市
設立時期：2012年9月（予定）
資本金：5000万USドル（精工集団51％、帝人49％）
事業内容：ポリエステル製品のケミカルリサイクル、
およびリサイクルポリエステル繊維の製造販売
生産能力：リサイクルDMT 年産2万トン、リサイクルポリエステル繊維 年産1万9000トン
売上高：初年度100億円（予想）
