村田製作所は9月20日、世界最小HF帯RFIDタグ(3.2×3.2×0.7mm) を量産開始すると発表した。
<世界最小の概念図>
多層基板技術、高周波モジュール技術により、平面で構成するのに比べて10分の1の小型化に成功した。10月より福井村田製作所で量産開始 (100万個/月)する。
通常、RFID用デバイスはICタグとアンテナが必要で、HF帯は低周波帯を使用することからアンテナサイズが大きくなるため、小型化には限界があると言われていた。
今回、多層基板技術、高周波モジュール技術を応用し、セラミック基板内部にアンテナを構成することで、平面で構成するのに比べて10分の1の小型化に成功したもの。
製品はセラミックモジュール構造を用いているため、高い耐環境性能を有し、さまざまな環境下での安定的な動作が可能になった。
■概要
品番:LXMS33HCNG-134
用途:小型器具・物品の追跡、管理、認証、真贋判定 など
電気的性能:読み取り距離15mm (リーダライタ出力: 200mW、アンテナサイズ:35x54mm)
外形寸法:3.2 x 3.2 x 0.7mm
サンプル価格:100円/個