商船三井は1月23日、三菱重工業と共同で、バラスト水処理装置をコンテナ内に収納してコンテナ船のホールド(船倉)に設置する技術を開発し、その基本設計について日本海事協会から基本承認を、国内で初めて取得したと発表した。
<左:コンテナ型バラスト水処理装置が設置されている様子。右:装置のイメージ図。40フィートコンテナ内にパッケージングされている>
既存船舶にバラスト水処理装置を設置する際、機関室に搭載する手法に比べ工期を大幅に短縮できる。
コンテナ型バラスト水処理装置は、40フィートコンテナ(長さ約12m)内に必要な機器をパッケージングしたもので、限られた空間を有効に使って、メンテナンスを施しやすいように配慮された設計となっている。
商船三井と三菱重工は今春、商船三井が保有する8100個積みコンテナ船「MOL COMPETENCE」に、40フィートコンテナ型の初号装置を搭載して実証運用を行うべく、水処理能力750m3/hの装置を設置するための詳細設計作業に着手した。