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千趣会/海外物流拠点を釜山港に集約

2013年02月07日/物流施設

千趣会は、中国などに点在している海外保税倉庫を韓国釜山港に集約する。

3月から全ての海外生産拠点の保税保管倉庫を対象に、釜山港FTZ(フリートレードゾーン)内の新倉庫に順次移転するもので、2014年4月に完了する計画。

<現状の物流拠点の状況>
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<集約後のイメージ>
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規模は2万立方メートル、15万SKUを取り扱う予定で、従来、海外生産拠点8拠点のうち6拠点7倉庫で保税保管していたものを1か所に集約する。

海外保税倉庫から国内出荷倉庫の輸送リードタイムが3日~24日かかっていたものが、1日から2日と大幅に短縮できるため、国内在庫を極小化することでトータル物流コストを削減する。

さらに、国内の自社物流拠点、中部商品センター(岐阜県可児市)、鹿沼商品センター(栃木県鹿沼市)、甲子園商品センター(兵庫県西宮市)があるものの、今回の物流改革に伴い、外部倉庫(8か所)の削減ができるものとみている。

海外からの商品調達率は約75%で、今回の海外保税倉庫の集約により、年間で1~2億円のコストダウンを見込んでいるとともに、リードタイム短縮などによる販売への好循環など幅広い効果を期待している。

なお、同社の2012年12月期の決算では、物流費(運賃及び荷造費)が90億7400万円(前年同期比8.2%増)と増えており、運賃関連費だけでみると出荷件数増により運賃と出荷関連費は12億1000万円増加している。

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