横浜ゴムは4月16日、トラックなど商用車用タイヤの空気圧保持能力を大幅に向上する新インナーライナー技術を開発したと発表した。
従来と比べて空気漏れを約30%抑制することができるため、タイヤを設計する上で、空気圧保持能力の向上や軽量化が可能となる。
4月から国内工場で生産するタイヤに採用し、海外工場へも順次展開していく。
なお、インナーライナーとはチューブレスタイヤの内面を覆うゴムシートで、タイヤからの空気漏れを抑制する役割を果たす。新インナーライナーは「タルク」という鉱物の特長である板形状をそのまま微粒子化した「偏平タルク」をゴム内に層状に配合している。
「偏平タルク」が空気の透過経路をブロックすることで空気漏れを大幅に抑制することに成功した。