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NECパーソナル、レノボ・ジャパン/国内物流を来春までに一本化

2013年07月19日/SCM・経営

NECパーソナルコンピュータ(NECPC)は、2014年3月末をめどに、レノボ・ジャパンと国内物流を一本化する。

<7月16日の初出荷の様子>
20130719necpc - NECパーソナル、レノボ・ジャパン/国内物流を来春までに一本化

NECPCは、レノボ本社とNEC(日本電気)の合弁事業会社で、2011年7月の発足以来、それぞれのブランドの製品を販売しているが、兄弟会社であるレノボ・ジャパンとオペレーションの効率化を進めており、国内物流の一本化として、7月16日に、初の出荷を行った。

これまでは別々の倉庫、物流会社と契約し、業務の二重化があったが、事業規模が大きく、国内で30年以上事業経験のあるNECPCのパートナーであるNECロジスティクス社に一本化を進めた。

具体的には、7月16日にNECPCの従来システムをベースに統合を果たしたことで、両ブランドのパソコンを東京都品川区のNECロジスティクス東東京支店の倉庫に集積し、そこから全国の客先に配送し、同じトラックに両ブランドのパソコンが混載している。

NECとレノボ両社の合算のシェアは25%程度になるため、パソコンの物流拠点としては国内最大規模で、海外で生産されているNECの個人向けパソコン、レノボの個人向け、企業向けパソコンのすべてを集積している。

なお、NECの企業向けパソコンは国内で生産しており、別なNECグループとしての物流システムを利用している(NECロジ社の扱い)。

一本化により、NECPCには従来の規模に加え、レノボの貨物が加わったことにより、今後規模を活かした物流の効率化やそのための投資がやりやすくなるメリットがある。

レノボには、流通網の整備やITシステムの開発といった投資なしに、国内最大手メーカーであるNECPCと同等の物流体制を活用できるため、特に競合する外資系のパソコンメーカーに対し大きな強みを持つことになる。

現時点では、これまでチャーター便であったレノボの配送がNECロジ社のダイヤグラムに則った正確な定期配送になることにより、より計画的で正確な配送になった。

今後は、配送期間の短縮が課題だが、海外物流まで展開するのかどうかも含めて、現在立ち上がった一本化物流の成果を見て、検討を進めていくとしている。

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