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トッパン・フォームズ/紙コンテナで大型重量物を循環輸送

2013年09月26日/IT・機器

トッパン・フォームズは9月25日、企業間で行われる大型重量物の輸送(重量数百キログラムのロール状フィルムなど)を効率的に循環させるための紙製折りたたみ式梱包資材の販売を開始した。

<紙コンテナによる梱包の概要>
20130926toppan - トッパン・フォームズ/紙コンテナで大型重量物を循環輸送

段ボールの約6倍の強度を持たせた板紙を使い100回以上の再利用が可能な「紙コンテナ」の技術を応用することで、簡単に組み立て・折りたたみができ、従来のワンウェイ方式に比べ物流のトータルコストを最大で50%低減、環境負荷も同70%改善することが可能(トッパンフォームズ試算)。

通常、大型重量物の輸送は対象物を木製の構造物に固定したうえ、段ボール箱を手作業で組み立て、包装する。

基本的にワンウェイの物流で対応している場合が多く、送り側は大量のダンボール箱の在庫が必要で、さらにそれらを種類ごとに保管する必要があった。

一方、受け手側は受領後、大きな段ボール箱の解体・分別作業が必要となる。折りたたむことで容積を10分の1にできる「紙コンテナ」であれば梱包資材コストと組立作業時間の短縮し、静脈(回収)物流のコストダウンや保管スペースの大幅圧縮が可能となる。

今後、RFIDを使って「紙コンテナ」の使用履歴を見える化する機能を年内をめどに提供する予定。

同社は、物流コストの削減を計画している企業、環境対策意識の強い企業向けに販売し、今後3年間で「紙コンテナ」関連のソリューションで30億円の売上げを見込んでいる。

なお、トッパンフォームズは、スターウェイと業務提携し、これまでスターウェイが「イースターパック」の名称で展開してきた循環型梱包資材に関するすべてのサービスを継承した。製造から販売までのライセンス許諾を受け、現在は「紙コンテナ」の名称でサービスを展開している。

「紙コンテナ」は、複合機のトナー・ドラムカートリッジ、パソコン、サーバー、POSレジなどの輸送で実績を積んできた。

最大7倍に伸びる特殊ウレタンフィルムの緩衝材を組み合わせることで精密機器、医療機器、通信機器、電子部品、美術品など耐衝撃、耐振動が求められる製品輸送に適しており、生産部品物流や保守部品物流、修理物流に利用されている。

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