センコーは12月2日、グループ会社のセンコー商事が荷物の運送時に使用する送り状の管理・検索に関する新しいシステムを開発したと発表した。
＜荷物配達後の送り状のデータを集約＞
物流業界で大量に発行されている送り状の管理や問合せ対応など煩雑な作業を効率化するもの。
センコー商事では、2年前から作業を効率化するシステムの開発に取り組み、配達後の受領書を画像データに変換し、クラウドサーバーで集約・分類・保管するもの。
システム導入により、受領書のデータを電子的に管理することで、紙で保管されている大量の受領書から手作業で受領書を探し出す手間が不要になる。
インターネットを利用してクラウド上でデータを管理することで、配送の委託先や荷主など異なる会社でも情報が共有化でき、受領書確認のために問合せを行う必要がなくなる、など、受領書に関する事務的な作業が大幅に削減できる。
複合機のスキャン機能を使って受領書をデータ化するため、特別な設備投資を行う必要がなく、クラウドサーバーも導入企業で共用しているため、システムの管理費用が安価に抑えられており、どの企業でも簡単にシステムを導入できる。
センコー商事では、この新システムは物流業界でも他にない新しいシステムとして特許を出願中。
＜システムを利用した受領書検索の手順＞
システムを利用した受領書検索の手順は、まず配達を行った事業所の担当者が、受領書を複合機でスキャンし、画像データに変換する。
次いで、画像データがインターネット回線を通じて、自動的にクラウドサーバーに転送され、分類・蓄積される。そして、荷主から受領書の提示依頼を受けた担当者は、クラウドサーバーにアクセスし、該当の受領書を検索するという流れになっている。
