センコーグループホールディングス(GHD)は11月28日、シンガポールを拠点に世界各国から青果物の輸入・卸売などを行う企業 Total Fresh Connection(トータルフレッシュ)の株式60%を取得し、グループ化した。
トータルフレッシュは、世界30か国に150社以上の仕入れネットワークを持ち、メロンやアボカドなど、高利益率の高級青果物を安定的に調達できる強みがある。
またンガポールの高級ホテルや大手飲食チェーン店へ青果物を供給しており、新規参入が困難な青果卸市場で同業他社をリードするポジションを維持している。
グループ加入により、センコーグループは、トータルフレッシュのサプライヤーネットワークを活用した青果物の販路拡大をするほか、海外マーケットも視野に入れた青果輸送を本格的に始動する。
センコーグループはこれまで、2017年にSkylift Consolidator(スカイリフト)、2022年にAir Planners(エアプランナーズ)、2024年にInfologをグループに迎え、フォワーディング事業や海外での物流ソフトウェアの開発・販売などの拡大に取り組んでいる。
今後は、スカイリフトやエアプランナーズとの協業を通じ、ラストワンマイル物流に取り組み、コールドチェーンネットワークの拡大を目指す。
さらにトータルフレッシュとグループの機能を融合させることで、商流と物流を一体化した輸送を実現し、シンガポールでの事業拡大につなげる考え。
■トータルフレッシュ概要
本社所在地:シンガポール
設立:1991年12月16日 個人事業開始、2008年12月19日 法人設立
事業内容:野菜・果物および日本食料品の輸入・卸売事業
従業員数:47人(2025年7月時点)
センコーGHD/連結子会社化を目的に丸運株式の公開買い付けを決議
