商船三井ロジスティクスは5月15日、ベトナムでの反中デモで物流にも影響が出始めていると発表した。
5月の第3週からホーチミン近郊の工業団地内で中国企業を標的にした反中デモが活発化。
5月13日からはビンズオン省でデモ隊が暴徒化したため、ベトナム・シンガポール工業団地（VSIP）近辺の一部企業は従業員を早期帰宅させるなどの対応をとっている。
この影響で、物流面では通関・コンテナ配送に大幅な遅れが出ており、倉庫・ロジスティクス業務の動きが読めない状況となっているという。
14日もデモの動きはエスカレートしたため、VSIP内の一部企業は操業停止を余儀なくされており、従来からタイトであった日系製造業の生産ラインにも大きな影響が及ぶ恐れが出てきているとしている。
