富士通研究所は6月10日、ドライブレコーダとして車両に搭載される広角カメラに適用可能で安全運転を支援する車線逸脱警報の技術を開発したと発表した。
路面の部分的な白線に対して走行のふらつきに伴う位置ずれを補正し、複数の路面画像を滑らかにつなぐことで路面全体の正しい車線形状を推定する車線認識技術を開発した。
広角カメラでも狭角カメラを用いた専用機と同等以上となる95%の警報性能を持つ車線逸脱警報を実現した。
新たに専用カメラを設置しなくても、ドライブレコーダに走行時の予防安全機能として車線逸脱警報を追加できる。
従来の車線逸脱警報の技術は白線を遠方まで広く映せる狭角(望遠)カメラを必要としており、近方の部分的な白線しか映らない広角カメラでは車線を正しく検出できず、要求される警報性能を満たせないという課題があった。