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アシックス/欧州と米州の物流ネットワークを集約化へ

2014年08月06日/国際

アシックスが7月29日に発表した「CSRサステナビリティレポート2013~2014」で、物流最適化の取り組みを紹介している。

物流拠点の集約化と他企業との協力によって物流効率の向上に努めているとし、欧州と米州の物流ネットワークをそれぞれ数年内に集約化する予定。アジアでは、シンガポールに物流センターを開設した。

また、海上コンテナのラウンドユース(往復利用)に関する日本のプロジェクトで20社以上と連携している。

輸入で使用したコンテナを内陸コンテナターミナルを介して他社が輸出に利用するもので、空コンテナの返送を削減できることから、物流の効率化、CO2排出量の削減につなげている。

この仕組みによって、CO2排出量を2013年度は18.2トン、過去3年間で合わせて43トン抑えた。このプロジェクトは、経済産業省の「2013年度グリーン物流優良事業者表彰」で「経済産業大臣表彰」を受けた。

2013年度は、トラック/ 鉄道輸送と航空輸送でのCO2排出量の測定を開始し、特に航空輸送でのCO2排出量には注視しており、製品を滞りなく配送しながら、いかに環境負荷を低減できるかを検討しているとしている。

包装材についても環境負荷の低減に取り組んでいる。2013 年度も継続してシューズ箱にリサイクル素材や水溶性インクを使用した。各シューズに最適なサイズの箱を使うことで、包装材の削減を進めている。ウエアの包装には単一素材を採用し、リサイクル性を向上させている。輸送用段ボールの再利用やリサイクルにも努めている。

欧州では輸送用包装材の再利用でその廃棄量を13トン削減し、また710トンの段ボール包装材をリサイクルした。北米では主要物流センターで段ボール1194トンをリサイクルした。これは2万298本の木もしくは埋立地3582立方ヤードに相当する。

トータルピッキング(複数の受注をまとめて集品し出荷する手法)を可能な限り行うことで、輸送用包装材の廃棄量 659トンを削減した。今後も輸送用包装材の環境負荷の低減に取り組むとしている。

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