SBSロジコムは10月1日、初夏から秋にかけ北陸新幹線の車両E7系について、3.5編成42両を積み出し港までの約8km間を陸上輸送するプロジェクトを実施していると発表した。
<ハンドル操作するドライバーと徒歩で後輪をコントロールする操舵手が呼吸を合わせて狭いカーブを曲がる>
北陸新幹線は、2015年春に開業予定。車両1両の大きさは、全長25m、重量40トン。
輸送は、北陸新幹線の先頭車両や中間車両を1日2両ずつ、交通量の少ない深夜から早朝の時間帯に、ドライバーや交通整理などを行う地上誘導員約30人の作業チームを投入して実施。
6月は計12両、7月には計6両の輸送を行い今秋に全車両の輸送を完了する予定。
超長尺かつ超重量物で電子機器の集合体。特殊仕様のトレーラーで輸送するが右左折時の大きな内輪差や重量バランス、電子機器への振動対策など、運転には高度な技術と豊富な経験が不可欠だ。
プロジェクトを担当している横浜金沢支店は、1981年から鉄道車両輸送を開始。東京メトロ、東急電鉄、京成電鉄、JR各社など数多くの鉄道車両の輸送業務を33年に亘り受託。近年では国内の陸上輸送のほか、海外への輸送業務も手掛けている。
■鉄道車両輸送(北陸新幹線用車両E7系)
http://www.sbs-logicom.co.jp/lgc/physical/transport/special/special-case2/