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ファーストリテイリング/江東区有明に11万平方米の物流施設、11月着工

2014年10月14日/物流施設

大和ハウス工業とファーストリテイリングは10月14日、東京都江東区有明にファーストリテイリング専用物流倉庫を建設し共同物流事業をスタートすると発表した。

<有明に開発する物流施設>
20141014fastdaiwa1 500x353 - ファーストリテイリング/江東区有明に11万平方米の物流施設、11月着工

<左からファーストリテイリングの岡﨑健グループ上席執行役員CFO、柳井正会長兼社長、大和ハウス工業大野直竹社長、浦川竜哉常務執行役員建築事業推進部長>
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施設は、6階建て延床面積11.2万㎡の規模で、11月15日に着工、2016年1月25日竣工の計画。

共同出資による物流事業会社を設立し、顧客の多様なニーズに対応できる多機能物流拠点を中心とした新たな物流スキームの構築をサポートする。

開発にあたって、大和ハウス工業初となる私募リートを組成し、ファーストリテイリング向けの多機能物流拠点用地の取得と開発のための資金調達を行い、物流スキームの構築をサポートする。

ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は「大和ハウス工業とはユニクロ等の店舗の建設から長いつきあいがあり、高収益の基礎を作ってもらった。その信頼関係があって初めて今回のスキームができた。有明は物流面から最高の立地だ。今回は、単なる物流センターを作るということではない。さらなる成長の基礎を作るものがこの高機能物流センターだ。グローバル化、デジタル化と世の中は進んでいるが、大きくとらえれば産業革命。まさに新しい商業をつくるということで、私はとてもワクワクしている。このプロジェクトは創業の原点に立ち、服を変え、常識を変え、世界を変えていくことの出発点となるものだ」と述べた。

大和ハウス工業の大野直竹社長は「1990年からファーストリテイリングの店舗開発に関する業務提携を結び、これまで約550店舗の開発に携わってきた。共同物流事業は、2013年9月に都市再生機構の有明の土地を紹介したことが契機。建設する専用物流倉庫は、ファーストリテイリングの物流戦略での東京都心の重要拠点となるとともに、最先端の物流センターとなる」と説明した。

ファーストリテイリングの岡﨑健グループ上席執行役員CFOは、共同物流事業をスタートさせる背景を「バーチャルとリアルが融合した新しい小売業の時代に、顧客とダイレクトにつながり、究極の顧客ニーズに応える」、「実店舗とデジタル店舗の境なく、顧客にとって最も快適な環境で買い物を楽しんでいただく」「バーチャルとリアルの双方で生み出される、顧客との多様な接点を束ね、ブランド価値に適った買い物体験を約束」としている。

それらを実現するものとして、「物流が新しい小売業を支える鍵になる」とし、多機能物流拠点によるよりきめ細かいロジスティクスサービスの実現が欠かせないと話した。

ファーストリテイリングでは、今後、国内10か所程度に同様の高機能物流センターを建設予定で、海外でも同時並行的に進めていくとしている。

■概要
工事名称:(仮称)Dプロジェクト有明Ⅰ新築工事
建設地:東京都江東区有明1-1-8他(地番)
敷地面積:3万6309.00㎡
建築面積:1万9474.88㎡
延床面積:11万2402.87㎡
構造規模:RC+鉄骨造、地上6階建て
着工:2014年11月15日予定
竣工:2016年1月25日予定

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