野村不動産は7月18日、フィリピンの大手デベロッパーFederal Landと設立した合弁会社Federal Land NRE Global(FNG)が、日本国外で初の物流施設をフィリピン郊外で着工したと発表した。
カビテ州で進められている、敷地面積約600ヘクタールの郊外型大規模タウンシップ開発「カビテプロジェクト」によるもの。
物流施設は、フィリピン現地でユニクロ事業を展開するFast Retailing Philippinesと協定を締結し、6月に着工。オーダーメイドで建設する倉庫は、ユニクロ事業において東南アジア最大の物流施設となる。
カビテ州は、フィリピンの中心機能が集積するメトロマニラに隣接し、フィリピン最大の人口(約430万人)を有する。
メトロマニラと接続する既存高速道路(CAVITEX)に加え、2025年には延伸高速道路(CALAX)が開通する見込みもあり、さらなる交通利便性の向上が期待されている立地だ。
今回の物流施設の特長としては、これまで日本国内で物流施設を40棟以上開発・運用してきたノウハウを生かし、ワーカーの労働環境改善に取り組んだ点などが挙げられる。
倉庫内の空調設備の導入、カフェテリアや休憩室、緑地帯の配置など、快適な労働環境を提供。
また、施設の屋根を活用し、太陽光発電による自家消費を行う予定で、全熱交換器の導入により空調効率を高め、環境負荷低減にも取り組む。
施設内では、指紋認証設備を導入し、入退場管理作業効率を改善するとともに、停電時には非常用発電機で24時間分の電力を確保するなど、BCP対応も行っている。
なお、FNGは2022年から「カビテプロジェクト」に参画。計約230ヘクタールの土地を取得し、30年超にわたる大型タウンシップ開発を推進している。
FNGが参画する街区は「ノースリバーパーク」「サウスリバーパーク」「ダウンタウン」の3エリアあり、物流施設は「ノースリバーパーク」に敷地面積約6万m2の規模で開発する。
■施設概要
所在地:Brgys. Pasong Camachile and Navarro, General Trias, Cavite
敷地面積:約6万m2
延床面積:約4万2000m2
着工/竣工:2024年6月着工/2026年以降竣工(予定)
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