三井造船は2月17日、米国子会社PACECO CORPを通じて、川崎汽船の米国子会社であるInternational Transportation Serviceから、ロングビーチ港向け岸壁用コンテナクレーン4基を受注したと発表した。
相次ぐ超大型コンテナ船の竣工に伴い、北米西岸向け航路にも積載能力8000~1万TEUクラスの船が投入され始めている。
今回のクレーン発注は、こうした対象船舶の大型化を見据えたものであり、発注されたクレーンは幅23列の世界最大級のコンテナ船の荷役が可能なサイズ。
クレーンには、センサーによって吊り具とコンテナの位置を検知し、吊り具がコンテナに接近する際自動的に減速・停止する機能(ソフトランディングシステム)が搭載されている。
吊り具がコンテナに着床した時の衝撃が緩和され、吊り具とコンテナの損傷を軽減し、運転室から見えづらい船倉内のコンテナのハンドリングが容易になり、運転手の負担軽減が期待される。