日通商事は4月10日、「BOXフレコンATYPE(保管)」米穀保管用フレコンを考案、製作し、試作品を公開した。
全農宮城県本部と日本通運仙台支店、地元倉庫会社、フレコンメーカーの協力のもと、実際の米を充填し形状確認を繰り返しながら、完成モデルの開発に成功した。
従来の丸型背高フレコンは段積みに際し、不安定で荷崩れの危険性や保管効率などの課題があった。
こ2011年3月に発生した東日本大震災の教訓を活かし、荷崩れの危険性を低減するため、従来の不安定な丸型のフレコンとは一線を画し、高さの低い長方形角型フレコンとなっている。
形状が角型であることが、上下左右に積まれたフレコンの接地面積を増やし、安定した「はい山」が形成できる要因となっている。
ま高さが低いため、従来の背の高い丸型フレコンより数段高い段積みが可能で、デットスペースが少なく、約2倍の保管数量向上を見込んでいる。
強度を増した2本の吊ベルトに加え、四隅にフック(短いベルト)を配置することで、荷扱い時の作業性と安全性を向上させている。
2014年11月から全農宮城県本部の協力で2個所の倉庫で、約600トン分のテスト保管と使用試験を開始し、特許庁へ実用新案登録出願をした。
今後、保管テスト結果を踏まえ、本格的に全国へ販売を行っていく予定。