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ワークマン/38億円投じ、伊勢崎市に1万坪の流通センター新設

2015年04月17日/物流施設

ワークマンは4月16日、群馬県伊勢崎市に床面積1万坪の流通センターを新設するため、群馬県と用地の売買予約契約を結んだと発表した。

<滋賀県竜王流通センター。新伊勢崎センターは同じ構造になる予定>
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流通センターは群馬県企業局が造成分譲する伊勢崎宮郷工業団地内に建設する。

関越自動車道の高崎・玉村インターまで6km、北関東自動車道の駒形インターまで4㎞の距離にあり、ワークマンの関東・東北の各店舗に出荷するには便利な立地。

ワークマンは 2013年滋賀県に竜王流通センター(床面積7180坪)を稼働し、西日本の店舗に配送しているが、今後も効率性の観点から、伊勢崎(新旧2センターを一体運営)と竜王の2拠点で全国の店舗への物流をカバーしていく予定。

新伊勢崎センターの完成は2017年2月で、土地取得と建設・設備費を含む総投資額は 38億円程度になる見込み。

なお、ワークマンは、来期にはPB化率を20.5%に高め、今後5年で30%達成をめざしている。

PB品は中国や東南アジアで量産して、コンテナ数本単位で輸入するため、PB比率が高まると広い保管と作業場所が必要となる。既存の伊勢崎流通センター(床面積7140坪)はフル稼働状態で、1 万坪の新伊勢崎センターを建設するもの。

旧センターには在庫回転率の低い製品を保管し、最新鋭の出荷用自動仕分け設備を設置する新センターには動きの速い製品を保管する。近接する両センターを専用の10 トントラックで1日数回往復して、在庫を一体的に管理する。

2015年4月から国内メーカーはワークマンの店舗在庫とセンター在庫を見て、自ら納品量を決定し出荷しはじめた。ワークマンはそれを全量買い取り自社センターに保管する。日本で初めての買い取り型VMIという。

VMIのワークマン方式はメーカーの納品分を全量買い取り、メーカーの負担が減ることが特徴。買い取り型 VMIは納品分の全量買い取りと欠品ペナルティもない善意のサプライチェーンでメーカーとの信頼関係が必要という。

また、ワークマンが開発してメ―カーが使用する発注システムにはアルゴリズム自動選択型需要予測機能があり、メーカーは予測値を参考にして出荷量を決定する。

ワークマンは現在7人いる国内メーカーへの発注要員はPBの輸入業務などに配置転換する。

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