花王は5月7日、中国の金山区精細化工園区で建設を進めていた、花王(上海)化工の化学品工場の竣工式を同工場内で行なったと発表した。
新工場の完成により、花王グループの中国での化学品の生産拠点は、上海花王化学(上海市閔行(ミンハン)区・1997年5月竣工)、葫芦島錦星鋳造(遼寧(リョウネイ)省葫芦島(フルダオ)市・2012年12月竣工)とあわせて3か所となる。新工場の初期投資額は、約50億円。
新工場では、シャンプーや洗剤などの日用品の原料として使用される界面活性剤をはじめ、中国で成長著しい自動車、電子材料、精密機械などの関連産業に対して、花王が独自の技術によって開発した高機能な産業用化学製品を製造し、2015年5月から順次市場へ供給を開始していく。
■花王(上海)化工の概要
所在地:上海市金山区
設立:2012年4月
出資比率:花王90%、花王(中国)投資10%
生産品目:各種産業用の界面活性剤、鋳造用材料など
敷地面積:約8万3000m2