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GLP/中国特化型の70億米ドルのファンド設立

2015年07月21日/物流施設

グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)は7月21日、世界最大の中国特化型の物流インフラファンドである「CLFII」を設立したと発表した。

世界最大規模の公的年金やSWF(政府系ファンド)を含む主要なグローバルの7機関投資家が中国での先進的物流施設の開発事業にGLPと共に投資することになる。

GLPと投資家で37億米ドル(約4560億円)のエクイティを確保し、レバレッジを含め70億米ドル(約8627億円)の枠で1300万m2を今後4年で開発する。GLPは単独でファンド・マネージャーを務め、「CLFII」の56%の持ち分を保持することになる。

中国はGLPの開発における最重要マーケットであり、新規開発は年率30%の伸長となっている。投資機会の大きさや投資家からの旺盛な需要を鑑み、「CLFII」は、「CLFI」(30億米ドル)の2倍を超える規模となっている。

ファンドの申し込みは大幅に超過し、こうした長期資本によってネットワーク効果を強化し、顧客により良いサービスを提供すると同時に開発パイプラインのリスクを低減させる。パートナーの資金活用による実績報酬と開発フィー収入はGLPのリターンを400-500ベーシスポイント上昇させることになる。

「CLF II」は、中国での新規且つ単独での物流施設開発プロジェクトのGLP専有投資ビークルとなる。同ファンドは、今年後半から開発用地を取得し、2016年4月から新規プロジェクトの着工を予定している。

「CLF II」の投資戦略は、2013年11月に立ち上げたGLPの中国で初の開発ファンドで、100%投資済みの「CLFI」と類似している。「CLFI」と「CLF II」も中国の先進的物流施設のインフラ不足から生じる事業機会を捉えていくことになる。

成長する国内消費、都市化、そしてeコマースの伸長などが先進的物流施設の需要を牽引している。GLPは中国では既に着実な開発実績を残している。そのポートフォリオは過去10年以上に渡り、年次の成長率は61%で、現在、竣工済み物件の延床面積は1180万m2となっている。このファンドが設立できたのは、GLPの中国市場での確固たる地位と業界でベストな現場の実践チームの存在があったからに他ならない。

「CLFII」によりGLPのファンド・マネジメント・プラットフォームは36%拡大して271億米ドル(約3兆3398億円)となった。投資家の内訳は、5機関はアジア、1機関は北米、もう1機関は中東となっている。

7機関のうち、4機関は「CLF I」の既存投資家で2機関はGLPのファンド・マネジメント・プラットフォームにとって新規の投資家となる。GLPのファンド・マネジメント・プラットフォームはさらに拡大余地があり、2012年度以来、年率95%で伸長している。

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