日本通運は8月6日、ベトナム日通が取り組んでいるエコドライブプロジェクトが日本・ベトナム合同委員会で登録プロジェクトに採択されたと発表した。
取り組みの概要は、ベトナム・ホーチミン市近郊とハノイ市でベトナム日通が使用しているトラック124台に、デジタルタコグラフを活用したエコドライブ啓発システムを装備し、燃料給油量、走行距離、運転行動などのデータを収集・分析。
同時に、デジタルタコグラフが搭載されたジャイロセンサーにより、急加速、急減速、急ハンドルなどの運転行動も感知する。
さらに、データを基に、ドライバー一人ひとりの運転行動に合わせて、燃費効率の向上と安全運転につながる改善指導を実施する。
想定されるCO2排出量は8月1日から2020年12月末までに、合計1776t(年間328t)。
プロジェクトは、2011年からベトナム政府との折衝やワークショップを重ね、2012年には経済産業省のMRV人材派遣事業を実施、2013年には大阪市とホーチミン市が進めている低炭素都市形成に向けた取り組みでも検討された。
その結果、昨年6月に環境省の「JCMを利用したプロジェクト設備補助事業」に採択され、実施に向け、取り組んできたが、今年7月に対象全車両への機器設置、現地指導が完了し、運転指導の実施を開始した。