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米国/12月度のアジア主要10か国発のTEU実績5.0%減

2016年01月13日/調査・統計

Zepol(ゼポ)は1月10日付で、米国海上コンテナ輸入の12月実績をまとめた。

それによると、アジア主要10か国・地域発のTEU(B/L・Loading Port/母船積地ベース・実入り・FROB含)は、前年同月比5.0%減の113.5万TEUとなった。

しかし1~12月累計では前年同期比2.6%増の1477万TEUとリーマンショック直前の2007年(1437万TEU)を越えた2014年(1439万TEU)を更に上回り過去最高となった。

米国向けコンテナ世界合計 (FROB含)の12月分は、欧州発(シェア15.3%)、南米発(シェア3.2%)が、それぞれ5%、1.9%増だったものの、中米発(シェア10.4%、3.5%減)、カナダ発(シェア3.3%、29.1%減)とアジア発の減少で、全体は4.7%の減少(176.5万TEU)だった。しかし1~12月累計では2.2%増の2256万TEUと、2014年(2209万TEU)を越えて過去最高年となった。

アジア発の6割以上を占める1位中国の12月分は4.3%減となり、1~12月累計では1.9%と小幅増だった。2014年の6.9%増からは5%の減少で、中国のアジア発シェアは約1%減った。

2位の韓国は12月分も5.7%増、1~12月累計でも12%増と好調で、自国分の3.4%増に加えて中国などからのトランシップ(TS)分が堅調で10か月連続プラスと、ベトナムなどと並んで中国の減少分を埋めた形。

3位の台湾は12月が6.3%減、1~12月累計が0.2%増だったが、自国分は4.7%増と堅調。4位の香港は12月が再び17.2%減となり、1~12月累計でも11.1%減だった。

5位のシンガポールは12月が14.6%減だったが1~12月累計では年前半が好調で17.4%の増加となった。

7位のベトナムは38%の大幅増加の17か月連続プラスで1~12月累計では37.7%増とアジア発の最高の伸びで、荷受け地ベースでは韓国を抜き2位に定着し1~12月累計は12.2%増となった。

8位のインドは12月が6%減と連続プラスは29か月目でストップしたが1~12月累計は17.1%増だった。9位のタイも12月は10.9%減となり10か月連続プラスがストップしたが、1~12月累計では19.1%増だった。

10位のマレーシアは12月が45.4%減と11か月連続マイナスで1~12月累計でも34.5%の大幅減だった。ただし自国分を表す荷受け地ベースの1~12月累計は台湾と同じ4.7%増だった。

6位の日本発(直航分)は12月が8.3%減で連続9か月の減少で、1~12月累計では10%減となった。港別では、12月は東京と神戸港だけがそれぞれ6.5%、 3%の増加。12月の減少幅としては博多、横浜、名古屋がそれぞれ88.4%減、 61.2%減、8.4%減、1~12月累計でも、80.7%減、49.8%減、11.1%減だった。
 
日本発釜山TS分は2015年第一四半期から国際戦略港発を中心に急増したが、1~12月累計では、43.1%の増となり、その中で神戸港だけは13.2%の減少を示した。

問い合わせ
ZepolJapan
南石正和
mnasneki@zepol.jp

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