宮崎県日南市とヤマト運輸、ヤマトマルチメンテナンスソリューションズ（以下：YMM）は2月18日、西日本で初となる「高齢者の見守り支援」と「高齢者世帯向けリコール製品回収の取り組み」に関する連携協定を締結した。
＜概要図＞
協定により配達先の高齢者が長期間不在や体調不良などの異変があった場合、自治体に報告する。リコール製品の情報を、自治体の刊行物などと一緒に高齢者の自宅に宅急便で届け、リコール製品が見つかった場合には、迅速に商品の回収する。取り組み開始時は、積水化学工業の「ポータブルトイレ」の情報を届ける。
メリットとして高齢者は、リコール製品のチラシをドライバーから対面で受け取ることで、必要な情報を簡単に入手でき、対象製品が見つかった場合、チラシ記載のコールセンターに電話するだけで、迅速に回収できる。
これまで新聞やテレビなどでは情報が届きにくかった高齢者にリコール製品の情報を効果的に伝達でき、回収率の向上につながる。
自治体では、高齢者の長期不在や体調不良などの情報をもとに、市の職員や民生委員などが直接訪問し、異変に速やかに対応することで、住民サービスの向上が期待できる。
今後も自治体やリコール実施事業者と連携しながら、「情報が届かない」ことによる重大製品事故の発生を防止する取り組みを進める。
