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帝人/耐久性・耐熱性のある航空貨物コンテナを開発

2016年03月16日/国際

帝人は3月16日、貨物輸送関連製品を扱う米国のマクロ・インダストリー社(マクロ社)と、「トワロン」を使用した航空貨物コンテナ(ULD)の共同開発、製造、商業化に向けて協力していくと発表した。

<MACRO-Lite>
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TAが生産するパラ系アラミド繊維「トワロン」は、同じ重量の鉄に比べて約6倍の強度があり、軽量で、耐熱性、耐衝撃性、寸法安定性、柔軟性に優れる高機能素材。

「トワロン」を使用して製造されたマクロ社のULD「MACRO-Lite」は、アメリカ連邦航空局(FAA)とユナイテッド・パーセル・サービス社(UPS)の試験により、最高温度約650℃の環境においても4時間以上の耐火性を有することが実証されている。

飛行中に万一火災が発生した場合、可能な限り機内の安全を確保した状態で緊急着陸させるためにこうした耐火性能は極めて重要であることから、「MACRO-Lite」は、リチウムイオン電池などを輸送する際の安全規制をクリアするものと期待されている。

軽量性や耐久性がアルミ製ULDよりも優れていることがUPSによって評価されている。

「MACRO-Lite」は、世界に約90万台あるとされるアルミ製ULDからの置き換えも容易で、設置後のメンテナンスも削減できるため、環境負荷低減にも貢献することができる。

航空業界では、乗客や貨物の安全な輸送について、国際民間航空機関(ICAO)により厳格に規制されている。

例えば、従来のアルミ製ULDでの輸送では、電子機器や電気自動車などの用途で需要が高まっているリチウムイオン電池の発火の可能性が高いことから2015年より貨物としての空路輸送が禁止されており、輸送手段の改善が求められていた。

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