JFEスチールは12月20日、国内鉄鋼業界で初めて、顧客とJFEスチールでやり取りする出荷・納入業務を全地区で統一し、システム化したと発表した。
すでに薄板と厚板のトラック輸送材を対象に稼働しており、計画している「製鉄所基幹システム刷新」の先行プロジェクトとして位置づけている。
全地区のオーダー・製品の情報と出荷・納入の情報を集約し、顧客自身でリアルタイムにそれらの情報を“確認”すること、納入の“指示”をすることができるシステムを稼働させた。
出荷・納入システムは、窓口を一つに、また各地区固有の業務を一本化したことから「One JFE」と名付けており、顧客はネットワーク環境があれば、いつでもどこでも利用できる。
従来、顧客がJFEスチールの製鉄所・流通基地に対してオーダー・製品の進捗確認や出荷・納入の指示をする際、各地区それぞれに連絡する必要がある。
それらのやり取りは主にメールや電話、ファクスで行われており、地区毎に担当者はもちろん、指示書などの各フォーマットも異なっていた。